★2月24日以降の金標準先物の60分足では、引けにかけて24時間SMA(緑線)を上抜けて戻り基調で終了した。7,150円近辺で上値が重くなっており、利益確定売りに押される展開になっている。一方下値では、心理的節目となる7,100円近辺がサポートして意識されている。先行きは雲の厚みが増すことで、雲の上下限が抵抗体になりやすい。
NY金先物市場は1916.00-1951.40ドルのレンジ相場となった。連日ウクライナ情勢の悪化で、リスク回避の動きで堅調に推移していた金先物価格だが、原油先物以外はリスク回避の巻き戻しが入ったことで3日ぶりに反落した。パウエルFRB議長が下院の議会証言で、インフレに対する警戒感を示したことにより、米債の売りが進み、米金利が上昇したことで、金利のつかない金先物は下げ幅を広げた。アジア市場で1951.40ドルまで買われたが、ロンドン市場で1916.00ドルまで反落した。ニューヨーク市場では、米長期金利の反発や欧米株高をにらんで1938.00ドルまで戻した後は上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では1930ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。ただ、もみ合い相場が続く中、出来高が膨らんんでいることから、利益確定売りを吸収する動きがみられる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で上向きになっており、シグナルを上抜け出来るかが焦点になる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dが上向きになっており、持ち直す動きとなっている。寄り付き後にMACDがシグナルを上抜き出来るかが焦点になる。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識されている。ただ、高値圏で『十字足』となっていることで、相場への迷いが出てきている。NY金先物市場では、再び米長期金利が急上昇していることから、上値が重くなっている。今後の米長期金利の動向が注目される。為替市場では、米長期金利上昇で日米金利差拡大から115円台半ばまで円安が進行したため、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを支えに上昇基調が続いていることから、2月25日の高値7,269円が視界に入ってきている。ただ、米長期金利がさらに上昇するようなら、上値の重さが意識される。60分足では、高値圏でもみ合い相場となっていることから、上下どちらに放れるかが注目される。
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