FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では引けにかけて下げ止まる!

 

★11月10日以降の金標準先物の60分足では、引けにかけて90時間SMA(紫線)雲上限がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)が上向きを維持していることから、下落調整後も上昇基調は継続している。ロウソク足が両SMAを下抜けるようなら、トレンド転換の兆しとなる。

 

NY金先物市場は1851.00-1879.50ドルのレンジ相場となった。予想を上回る米経済指標を受けた米金利の上昇がドル高を誘い、ドル建て金価格の割高感につながった。金利を生まない資産である金の相対的な価値低下も意識されたほか、底堅い米国株の動きがリスク回避資産とされる金を買う意欲を鈍らせた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1879.50ドルまで買われたが、主要通貨に対するドル買いが優勢となったことや、米長期金利の下げ渋りを意識して1851.00ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引でも金先物は伸び悩み、1853.80ドルまで戻した後、再び1851.00ドルまで下げる展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。出来高の多い価格帯を下抜けるようなら、買い方からの手仕舞い売りが出やすくなり、下落の勢いが強まる可能性があるので注意。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルを下抜けるデッドクロスとなり、さらにゼロラインを下抜けてきていることで下押しバイアスが強まっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準から%DがSlow%Dを上抜けする展開になっており、戻り基調となってきた。そのため、寄り付き後のMACDが横ばいから上向きになってくるようなら、戻り転換となる。

 

金標準先物の日足では、上ヒゲの長い陰線引けとなったものの、上向きの5日SMAの6,809円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。また、10日SMAと25日SMAも上向きになっており、短期的には上昇基調は継続している。NY金先物市場は、ドル高や米長期金利上昇から売られた。ただ、基本的には米国ではマイナス金利が続いていることから、金の下値も限定的になっている。為替市場では、米長期金利の上昇から、ドルは4年8カ月ぶりの高値を更新するなど、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかが焦点となる。60分足では引けにかけて下げ止まってきている。

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