FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では年初来高値が視界に!

 

★5月11日以降の金標準先物の60分足では、じり高が継続して1月7日の年初来高値6,488円が視界に入ってきた。ほとんど押しもなく上昇してきたことから、強い相場展開になっている。

 

NY金先物市場は1819.00-1847.10ドルのレンジ相場となった。欧州入り後から強含んだ金先物だが、NY入り後も昨日に続いて米金利が低下し、ドルは軟調に推移した。ドルで取引される金先物は割安感もあり続伸して週を引けた。アジア市場で1819.00ドルまで下げた後、ユーロの反発を意識した買いが入ったことで反転。ニューヨーク市場で一段高となり、通常取引終了後の時間外取引で上げ幅はさらに拡大した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から上方かい離しており、買い方に含み益が生じている。ただ、6,450円より高値では出来高が少ないことから、出来高が膨らんでくるかが注目される。上値が重くなると、買い方からの利益確定売りが出やすく調整的な動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に上向きが継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が強まっており、何時調整的な動きになっても不思議ではない。

 

金標準先物の日足では、5日SMAを上抜けサポートとなって上昇基調が継続している。そのため、1月7日の年初来高値6,488円が視界に入っている。明確に上抜け出来るのかが注目されるが、一旦の達成感から上値が重くなる可能性もある。NY金先物市場は米長期金利の低下とドル安が好感された買いが入った。ただ、NY金も高値圏にあることから、米長期金利の動向や米国株の動向には敏感に反応しやすい。為替市場では、米長期金利低下から、ややドル安傾向になった。しかし、109円台前半で推移していることから金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、過熱感があるなか年初来高値の6,488円を上抜け出来るかが焦点となる。また、年初来高値を上抜けた後の相場展開が注目される。

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