★8月16日以降の金標準先物の60分足では、6,350円を挟んで24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され小幅もみ合い相場が続いている。方向感なく様子見ムードの強い相場展開になっている。
NY金先物市場は1802.60-1812.20ドルのレンジ相場となった。週末のジャクソンホール会合を前に米金融政策の行方が注目となるなか、コロナ・デルタ株の影響を懸念する声が米連邦準備理事会(FRB)高官から聞かれており、連邦公開市場委員会(FOMC)が慎重な姿勢を示すとの観測が浮上した。金利の上昇が抑えられ、金利を生まない資産である金の相対的な価値が高まるとの見方が、金相場の下支えとなった。アジア市場で1802.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1812.20ドルまで反発した。ただ、米長期金利の上昇を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引で1805.60ドルまで下げている。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから上値が重くなると利益確定売りが出やすい地合いになっている。高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らむかが今後の相場の焦点になる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜けて緩やかに低下基調にあり、下落基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっている。そのため、オシレーターでは下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、100日SMAの6,369円が上値を抑えている一方で、260日SMAの6,342円が下支えとなっており狭いレンジ相場となっている。NY金先物市場は、米長期金利が上昇していることで、上値の重い展開となっているが心理的節目の1,800ドル台を維持している。アフガニスタンによる中東情勢が不透明なことから、リスク回避の金買い思惑も強い。為替市場では、ジャクソンホール会合のパウエルFRB議長の講演を控えて、一方的な動きは抑えられ109円台のレンジ相場となっている。
本日の注目点は、上下の抵抗体をどちらに放れるかが焦点となる。ただ、相場全体にジャクソンホール待ちの様子見ムードも強く、積極的な売買は手控えられる可能性が高い。ただ、アフガニスタン情勢は世界的な不安要因になっており、金の下支えになっている。
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