FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では寄り付き後に雲ネジレ!

 

★3月31日以降の金標準先物60分足では、もみ合い相場ながらもじり高の様相となっている。下値では、24時間SMA(緑線)雲上限がサポートとして意識されている。寄り付き後に雲のネジレが2回あり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。先行きは、雲の厚みが薄くなり上下に放れやすくなる。

 

NY金先物市場は1728.20-1746.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安・ユーロ高が進んだことや米長期金利が低下したことが、金の買いを後押しし、中心限月ペースで約1カ月ぶりの高値をつけた。アジア市場の序盤で1728.20ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1746.70ドルまで一段高となった。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高が膨らんでおり、売買が交錯する展開になっている。下値での買い方からの利益確定売りが一巡すると、上放れの可能性もある。一方で、出来高の多い価格帯を下抜けると、上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルと共に横ばいになっていることで、トレンドレスの状態になっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値を切り下げる動きとなっており、上値の重さが意識される。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されている75日SMAの6,150円まで上昇してきており、上抜け出来るかが焦点となる。また、上値では100日SMAの6,161円や260日SMAの6,184円もレジスタンスとして意識される。上値を抜けてくるようなら、200日SMAの6,299円が視界に入ってくる。NY金先物市場では、米長期金利の低下やドルが弱含みとなったことで買い戻される展開になっている。ただ、上値追いになるような買い材料ではないので、上値追いになるかは懐疑的である。為替市場では、米国の早期利上げ観測が後退したことで、長期金利低下に伴ってドル売り地合いとなった。ただ、米経済指標では、景気回復感が強くなってきていることから、長期金利の低下も限定的になりやすい。

本日の注目点では、下値から5日SMAが支えになって、日足のレジスタンスやダブルボトムのネックライン6,153円を上抜け出来るかが焦点になる。

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