FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では安値圏でもみ合い!

 

★6月24日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けると一転してレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になった。夜間取引開始直後には雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1802.50-1826.80ドルのレンジ相場となった。序盤に節目1800ドルを試そうとしていたが、5月米PCEデフレーターなどの発表後に25ドルほど急反発した。もっとも一巡後は再び上値を切り下げる展開になった。月末や四半期末に絡んだ売りが現物に持ち込まれていたことも先物の重しとなった。ロンドン市場で1802.50ドルまで売られたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1826.80ドルまで反発した。しかしながら、米長期金利の低下を意識した買いは一部にとどまり、換金目的の売りが観測された。通常取引終了後の時間外取引では1810ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では上値追いの重しになりやすい。出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、手仕舞い売りがでやすく、7,850円近辺で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきており、下押しバイアスが鈍化を示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、低水準で%DがSlow%Dを上抜けしてきたことから、反転の兆しが出てきている。

 

金標準先物の日足では、サポートとして意識されている25日SMAの7,858円をわずかに下抜けしてきており、下押しバイアスが強まっている。NY金先物市場は、米国株安などから、換金目的の売りがでており心理的節目の1,800ドルを維持出来るかが焦点になる。為替市場では、米国株安や米長期金利の低下からドルの上値を切り下げる展開になっており、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点では、25日を再び回復できるのか、それとも明確に下抜けするのかが焦点になる。下抜けした場合は、75日SMAの7,736円が下値目処として意識される。60分足では、7,850円が下値目処として意識されているが、寄り付き後も維持出来るかが注目される。夜間取引直後に雲ネジレがあることから、相場が動意つく可能性もある。

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