FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では半値戻しがレジスタンス!

 

★6月8日の金標準先物の60分足では、下落基調が続いた後に戻り場面となったが6月11日高値6,695円と6月14日安値6,511円の半値戻し6,603円がレジスタンとして意識され上値を抑える展開になっている。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1845.70-1879.70ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整が優勢となり、金先物価格は続落して引けた。先週1900ドルを維持することができなかったことで、テクニカル的にも売りが入ったとの声も聞こえた。アジア市場の取引開始後に売りが優勢となり、ニューヨーク市場の序盤にかけて1845.70ドルまで続落した。

 

価格帯別出来高では、6,650円から上値では出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。心理的な節目として意識される6,600円近辺で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜けゼロラインに向かって上昇基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感はあるものの、%DとSlow%Dは上向きになっている。買われ過ぎ過熱感が出始めていることから、MACDのゼロラインがレジスタンスとして意識されやすい。

 

金標準先物の日足では、サポートとして意識されていた25日SMAの6,607円を下抜けしたことで、一転してレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。5日SMAと10日SMAも緩やかに下向きになっていることから、短期的には下落調整場面となっている。早々に25日SMAを回復出来るかが焦点となる。NY金先物市場でも、心理的な節目となる1,900ドルを上値が重くなってきた。為替市場では、米長期金利が上昇したことで、心理的な節目となる110円台を回復した。しかし、110円台ではドル売り需要も強く上値の重い展開になっている。

本日の注目点は、25日SMAを回復出来るのか、それとも明確に下押しするのかが焦点となる。15-16日に米FOMCが開催されていることで、ポジション調整的な売りが優勢になったこともあり、深押しするような動きにはなり難い。60分足では、寄り付き後直後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速などの動きが出やすい。

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