FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高を伴いじり高!

 

★6月29日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)に支えられながら6,400円近辺でもみ合い相場となっている。戻り基調が続いていることから、上値が重くなると一旦の利益確定売りが出やすい。

 

NY金先物市場は1774.40-1795.90ドルのレンジ相場となった。強弱まちまちの米6月雇用統計を受けて早期テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)思惑が後退し、為替市場ではドル安が進み、ドル建ての金に買いが入った。金先物は雇用統計発表後に1795.90ドルまで買われており、一時1778.20ドルまで下げたが、時間外取引で1792.10ドルまで反発した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高を伴っていることから、底堅い展開になっている。6,250円前後での出来高が多いことから、売り方からの手仕舞いの買い戻しも入りやすくなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかに上値を切り下げている一方で、価格は緩やかに上昇していることから、弱気のダイバージェンスとなっている。そのため、下落の前兆を示している。しかし、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることで、戻り基調が続いている。MACDの動向には注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMAを上抜けたことで、戻り基調が継続しやすい。ただ、上値には緩やかに下向きになっている25日SMAの6,490円近辺がレジスタンスとして意識される。NY金先物は、ドル安と米金利の低下を好感した買いが入ったものの、心理的な節目となる1,800ドルが上値目処として意識された。為替市場は3連休を控えてドル買いの動きが一服したことで、111.00円前後まで上値を切り下げた。そのため、金標準先物の上値も重くなった。

本日の注目点では、75日SMAを上抜けしたことで戻り基調が継続するかが焦点となる。ただ、60分足ではMACDで弱きのダイバージェンスが起きていることには注意が必要である。緩やかに低下傾向にある25日SMAがレジスタンスとして意識されるかも注目される。

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