FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯上抜け!

 

★3月15日以降の金標準先物の60分足では、240時間(茶線)24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ダブルトップのパターンとなり、一時7,427円のネックラインを下抜けしたものの再び回復する展開になっている。そのため、一旦戻り基調となっており戻りトライになるかが注目される。

 

NY金先物市場は1909.80-1939.50ドルのレンジ相場となった。昨日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長によるタカ派発言で本日も米長期金利が大幅上昇したため、金利のつかない金先物相場には売りが強まった。一時1909.8ドルまで下落する場面があった。アジア市場で1939.50ドルまで買われたが、米長期金利の上昇や株高を意識して反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1909.80ドルまで下げた。ただ、ウクライナ情勢がすみやかに改善する兆しはないため、安全逃避的な買いも観測された。通常取引終了後の時間外取引では主に1920ドル台で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,400円近辺でもみ合いながら売りを吸収した後、上放れする展開になっている。ただ、下値で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。やれやれ売りは一巡していることから、買い材料が出てくると上放れしやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け緩やかに低下基調となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、50%近辺で横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。寄り付き後にMACDが上向きになるのか、それともゼロラインを下抜けするのか焦点になる。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの7,417円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。5日SMAが再び上向きになってきたことで、10日SMAとゴールデンクロスするかが注視される。日足で一旦持ち直しの動きになると、高値圏でのダブルトップのパターンになりやすい。NY金先物市場は、米長期金利が上昇してきたことや、米国株によるリスク選好の動きになっており、上値の重い展開が予想される。ただ、為替市場では、日米の金融政策の方向性の違いからドル買い・円売りが進みやすく、金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、10日SMAや5日SMAの7,388円がサポートとして意識され反転の動きになるのか、それとも両SMAを下抜け下値模索の展開になるかが焦点になる。下値では上向きになっている25日SMAの7,217円が意識される。一方、上値では前日高値7,489円を上抜けできるかが意識される。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ