FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯との攻防!

 

★3月8日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)雲下限を下抜けたことで上値の重い展開になった。ただ、先行き雲の厚みが薄くなることから、抵抗体は弱まる傾向となる上抜けしやすくなる。寄り付き後には雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいことから、上下に放れる可能性がある。

 

NY金先物市場は1952.00-1994.80ドルのレンジ相場となった。ウクライナとロシアの第4回停戦交渉は一時中断され、15日に再開することになった。市場では協議の進展期待が高まっており、安全資産とされる金の需要が低下した。また、米長期金利が大幅に上昇したことも金利のつかない金先物相場の重石となった面がある。アジア市場の序盤で21994.80ドルまで買われたが、米国金利の先高観が強まり、ニューヨーク市場の序盤にかけて1952.00ドルまで売られた。ただ、ウクライナ情勢は流動的であり、安全逃避の買いも一部で観測された。通常取引終了後の時間外取引では1950ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯をじわりと下抜けてきているこから、もう一段の下落すると買い方からの手仕舞い売りによって下押しバイアスが強まる。また、戻り場面では出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識され、戻りの重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしてきており、シグナルとともに緩やかに下向きになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、やや売られ過ぎ過熱感は出ているが、%DとSlow%Dの両線は下向きになっていることで、下落基調は続いている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAは上向きを維持しているものの、じわりと下抜けしてきたことで、早々に5日SMAの7,460円を回復出来るかが焦点になる。NY金先物市場でも、ロシアとウクライナの停戦協議が続いていることや、米長期金利が急上昇してきたことで、心理的な節目となる2,000ドルを割ってきた。為替市場では、118円台前半まで円安基調が続いていることで、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、5日SMAを早々に回復出来るのか、それともさらに下押しとなり10日SMAの7,309円との攻防になるかが焦点になる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、上下に放れる動きになるかも注目点となる。

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