FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯で戻り一服!

 

★10月28日以降の金標準先物の60分足では、11月2日の直近高値6.579円近辺が意識されると売りが強まり、雲の中へ押し戻された。その後は雲の上限、120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。寄り付き後は、間もなく雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。下値では、心理的な節目となる6,500円前後が意識され押し目買いが入りやすい。

 

NY金先物市場は1769.30-1800.30ドルのレンジ相場となった。昨日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、早期の米利上げ警戒感が緩み、買い安心感が広がった。米長期金利が大幅に低下したことも、金利を生まない金の買いを後押した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1800.30ドルまで戻した。ただ、ユーロ安が続いていることから、1800ドル近辺で戻り売りの興味も観測されており、通常取引終了後の時間外取引では主に1795ドルをやや下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がレジスタンスとなり押し戻される展開になった。そのため、戻り場面では上値の重石になりやすい。6,500円前後でも出来高が膨らんでいることから、上値が重くなると利益確定売りの出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はシグナルとともにゼロラインを上抜け両線とも上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、下落基調から%Dが上向きになり、わずかにSlow%Dを上抜けしてきており、戻り基調になっている。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,549円を下抜け、5日SMAも下向きになっていることで、短期的には下落基調となっている。下値目処では、9月6日高値のネックラインとなる6,460円や上向きになっている25日SMAの6,448円がサポートとして意識される。NY金は米長期金利の低下が好感された一方で、ユーロ安・ドル高が上値の重石になっている。金独自の材料による値動きいなっていないことから、金利や為替の動向に左右されやすい。為替市場では、114円台では上値の重い展開が続いている一方で、113円台半ばでは底堅い展開になっているため、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、下押しバイアスが強まっていることから、サポートとして意識される価格で下げ止まるかが焦点となる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、、相場が上下に振れる可能性がある。

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