FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯でもみ合い!

 

★12月4日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限がや24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。ただ、寄り付き直後に雲のネジレがあり、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1831.50-1854.40ドルのレンジ相場となった。昨日の大幅安の反動で買いが先行した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より悪化したことや米国株が売り優勢で始まったことなども、安全資産とされる金の買い戻しを促した。もっとも上昇が一巡すると再び売り押される展開になった。米国で新型コロナウイルスのワクチン早期承認が期待されるなか、来年以降の経済正常化への期待の高さが金相場の上値を抑えた。ロンドン市場の序盤に1831.50ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1854.20ドルまで買われた。ただ、その後は伸び悩み。換金目的の売りが増えていることから、一時1834.00ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯内でのもみ合い相場となっている。そのため、戻り売りと押し目買いの攻防が続いている。出来高の多い価格帯を下抜けると、手仕舞いによる売りが出やすいので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12,26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに戻り基調となっていたが、再び横ばいとなっており方向感を欠く展開となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Dが低水準で横ばいになってきることで、戻りの兆しが出てきている。そのため、MACDが再び上向きになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,134円と200日SMAの6,151円がサポートとして意識され辛うじて下支えしている。一方で、5日SMAの6,202円や25日SMAの6,223円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。上下に抵抗体があることで、値幅も小幅になっている。NY金先物市場は、下落に対する反動買いは入ったものの、買いが一巡すると上値の重い展開となっている。ウイルスワクチンの普及から経済正常化期待が高まっていることもあり、金の上値を抑える材料となっている。為替市場では、ドルの上値の重い展開が続いており、ドル/円に関しても104円台半ばまでが上値目処として意識されている。

本日の注目点は、上下の抵抗体をどちらかに抜けるかが焦点となる。また、200日SMAを維持出来るかも重要なポイントになる。クリスマスに向けて海外投資家が減少していくことから、材料次第では大きな動きになりやすい。

 

 

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