FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では出来高の多い価格帯がサポート!

 

★2月18日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる7,000円が意識され下げ止まる展開になった。24時間SMA(緑線)を下抜けると、一転してレジスタンスとして意識され上値を抑えている。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。7,000円を維持出来るかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1884.40-1925.00ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢を眺め、市場のリスクセンチメントは強弱どちらにも大きく振れた。その影響を受けて、金先物は時間外でも1880ドル台から1920ドル台で荒い値動きとなった。NY勢の参入後、プーチン露大統領がウクライナとの交渉に前向きな姿勢を示したことが伝わると、金融市場全般にリスク回避の巻き戻しが進んだ。安全資産とされる金は上値重いまま週引けした。アジア市場で1925.00ドルまで買われたが、欧米株式の上昇を意識して上げ渋り、ニューヨーク市場の中盤に1884.40ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1890ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。上値で出来高が膨らまったこともあり、失速する展開になった。出来高の多い7,000円前後の価格帯を下抜けすると、買い方からの手仕舞い売りも出やすく、さらに急落する可能性もあるので注意。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で緩やかに上向きになってきており、下押しバイアスは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、売られ過ぎから%DとSlow%Dが緩やかに上向きになってきていることで、持ち直し基調が続くかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、下押しバイアスが強まったが上向きの10日SMAの6,987円がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。そのため、週明けに5日SMAの7,046円を回復できるかが注目される。5日SMAは緩やかに上向きを維持していることから短期的には上昇基調は継続している。NY金先物市場も、ウクライナ情勢の緊迫化が和らいだことで、利食い売りなどが強まり急落する展開になった。ただ、ウクライナ情勢が急速に改善するか不透明感が強いことから、売り一巡後は底堅い展開が予想される。為替市場では、リスク選好の動きが強まったことで円売りが優勢になった。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、心理的節目となる7,000円や10日SMAを維持出来るかにある。下抜けると買い方からの手仕舞い売りが出やすく一旦は下値模索の展開になりやすい。60分足では、寄り付き直後に雲ネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

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