FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では下落の勢いは鈍化傾向!

 

★6月11日以降の金標準先物の60分足では、下値模索の動きが続いている。ただ、下落の勢いは鈍化してきている。また、寄り付き直後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすく、相場への変動が注目される。

 

NY金先物市場は1767.00-1826.40ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で早期の利上げ観測が浮上したことで、金先物は4月末以来の水準まで大幅に反落して引けた。また、本日は米金利が低下したとはいえ、ドル買いの流れが継続したこともあり、ドルで取引される金先物は割高感もあり上値が抑えられた。アジア市場で1826.40ドルまで買われたが、米国の利上げ時期は早まる可能性があること、ユーロ売り・米ドル買いの継続を意識して、ニューヨーク市場の中盤にかけて1767.90ドルまで下落した。米長期金利の低下を意識して1782.60ドルまで戻したが、戻り売りの興味は残されている。

 

価格帯別出来高では、下値でもみ合いながらも出来高が膨らんできていることから、押し目買いの入ってきている。ただ、下落基調が早かったことから、出来高の少ない価格帯が多くあり、上下大きく振れやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきていることで、下落の勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、売られ過ぎ過熱感が出ておりやや戻り傾向になってきた。

 

金標準先物の日足では、心理的な節目として意識される200日SMAの6,312円、75日SMAの6,290円を下抜けた。ただ、100日SMAの6,256円を手前にして下げ止まる展開になっている。5日SMAと10日SMAが25日SMAとデッドクロスして両線とも下向きとなっていることで、短期的には下落基調が強いことを示している。NY金先物でも心理的な節目となる1,800ドルを下抜け、上値の重い展開になっている。NY金先物も下値模索の動きになっている。為替市場では米長期金利が一転低下する動きになったことで、ドル/円では円買いが強まり、110円台前半で推移している。円安進行が早かったこともあり、利益確定の動きも出やすい。

本日の注目点では、75日SAMと200日SMAを回復出来るのかが焦点となる。3月5日安値5,852円と5月31日高値6,742円の50%押しとなる6,297円を下抜けしたことも意識される。そのため、下値目処として61.8%押しとなる6,192円が視界に入ってきている。

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