FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では下値でもみ合い!

 

★8月3日以降の金標準先物の60分足では、3連休明け窓を開けて急落する展開になった。しかし、6,100-6,150円近辺では押し目買いも入りもみ合い相場が続いている。下向きの24時間SMA(緑線)が接近してきており、レジスタンスとして意識されるのか、それとも上抜け出来るのかが注目される。また、心理的な節目となる6,100円を維持出来るかも焦点となる。

 


NY金先物は1718.50-1739.40ドルのレンジ相場となった。ドル高や米長期金利の上昇を眺めながらこの日も金は売りが先行した。ただ、昨日までの急ピッチでの下げの反動で押し目買いや調整の買い戻しが入ったが、上値は限られた。アジア市場で1739.40ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1718.50ドルまで下げた。しかしながら換金目的の売りは一巡し、押し目買いが入ったことで1734.20ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引では1730ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、下値模索の展開が続いているが、6,100-6,150円近辺で出来高が膨らんでいることから押し目買いが入っていることが分かる。ただ、6,350円前後や6,250円前後で出来高が多いことから、もう一段下落すると手仕舞い売りが出やすい。今後も出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けしてきており、上値が重くなってきている。真逆の動きになっており、寄り付き後の動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、200日SMAがサポートとして意識されず一気に下抜けする展開になった。ただ、6,100円がサポートとして意識され6,105円で下げ止まる展開になった。NY金先物でも、押し目買いに支えられ1,700ドル前半で推移している。米FRBの早期のテーパリングが意識されて、米長期金利の上昇やドル高傾向が強まっていることから、押し目買いだけで下げ止まるか疑問である。そのため、本日も米長期金利やドルの動向次第では、下値模索の値動きが続く可能性がある。為替市場では、7月14日の高値110.70円や一目均衡表雲の上限110.73円が上値目処として意識され、上値の重い展開になっている。ただ、円安基調となったことで、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点では、下げ止まる展開になったのか、それとも再び下値模索の動きになるのかが焦点となる。200日SMAを下抜けしたことで一気に売りが強まったが、売りが一巡するほどの出来高が膨らんでいないことから、下値で出来高が膨らむかも注目点となる。

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