FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上昇基調継続!

 

★4月15日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限を上抜け上昇基調が強まった。ただ、4月16日の高値6,236円がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。夜間取引になると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。各移動平均線も緩やかに上向きになっていることも、上昇基調が継続していることを示している。

 

NY金先物市場は1776.60-1793.10ドルのレンジ相場となった。利上げ前倒しの可能性を示唆したカナダ銀行(BOC)会合後に買われたカナダドルほか資源国通貨や、ユーロなど欧州通貨といった主要通貨の上昇で相対的にドルが弱含んだことで、ドル建ての金相場に割安感が生じた。低位での米債券利回りの推移も、金利を生まない資産である金の相対的な価値向上を意識させ、買いを促した。金先物はニューヨーク市場の序盤にかけて1798.40ドルまで買われる場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に緩やかに上昇基調を維持している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきたことで、戻り基調を示している。MACDの動向がポイントになる。

 

金標準先物の日足では、緩やかに上向きになっている5日SMAに下支えされ、レジスタンスとして意識されている260日SMAの6,218円を上抜けしてきている。そのため、明確に上抜け出来るかが焦点になる。NY金先物市場は、ドル安と米長期金利の低位横ばいが好感される展開になっている。心理的節目として意識されている1,800ドルを上抜け出来るかが注目される。為替市場では、米長期金利が低下傾向にあることから、全般ドルが弱い展開になっている。金標準先物の上値の重石となる。

本日の注目点は、260日SMAを明確に上抜け出来るかにある。上抜け出来ると200日SMAの6,307円が次の上値目処として意識される。

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