FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上昇基調が持続!

 

★10月5日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場から上放れすると上昇基調が継続した。ただ、高値圏でもみ合う展開となっており、ダブルトップの様相になるか注目される。10月6日の直近高値6,533円が、サポートとして意識されている。週明け寄り付き後には、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1898.00-1936.80ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが全般に弱含み、ドル建ての金先物は割安感から買いが先行した。米追加経済対策の協議進展期待が高まるとリスク選好ムードも強まったが、金相場の下値は堅いままだった。余剰資金が金買いに向かうとの思惑も支えた。アジア市場の序盤で1898.00ドルをつけた後、反転。ドル安を意識した買いが入ったことで一段高となった。1935.80ドルまで買われた後、一時1924.90ドルまで下げたが、通常取引終了後の時間外取引で1936.80ドルまで再上昇した。CFTCの10月6日付けでは、金の投機筋の買持残高は前週比+4,928枚の+248,587枚と買持残高が増加した。

 

価格帯別出来高では、上昇基調の中出来高の多いところでは上昇の勢いが鈍化したが、買い方からの『やれやれ売り』を吸収して上昇した。そのため、上値でのシコリは解消傾向となった。一方、上値が重くなると、利益確定売りが出やすくなる。そのため、出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルと接近してきていることから、上昇の勢いはやや鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で勢いが鈍化していたが、再び%DがSlow%Dを売抜けしたことで、上向きバイアスが再び強まった。両オシレータ共に買われ過ぎ域に位置しており、上向きバイアスが鈍化してくると短期的に利益確定売りに押されやすい。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた25日SMAの6,507円を上抜けしたことで、上値の重さが解消されてきている。そのため、上値追いの値動きになるかが注目される。一方、25日SMAを維持できるかも注目点となる。NY金は、心理的な節目となる1,900ドル台を回復しており、引き続き戻り基調が継続するかが注目される。為替市場では、106円台維持出来ずに全面的なドル売りにつれ、105円台半ばまで円高が進行した。そのため、金標準先物の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点では、25日SMAの6,507円を維持しつつ上値トライとなるかが焦点となる。6,600円台半ば前後ではもみ合い相場が長く続いたことから、戻り場面では上値目処として意識されやすい。

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