★8月11日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り上げながらじり高推移が続いている。ただ、心理的な節目となる6,300円処では、上値の重い展開となり下落調整となっている。一旦240時間SMA(茶線)を上抜けしたものの、維持出来ずに下抜けした。そのため、上値のレジスタンスとして意識される。
NY金先物市場は1782.10-1797.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高が進み、割高感が生じたドル建て金先物は売りが先行。もっとも、イスラム原理主義勢力・タリバンに占領されたアフガニスタンを巡る地政学リスクは高まったままであり、安全資産とされる金を売り込む動きも限定された。ニューヨーク市場の序盤にかけて1797.60ドルまで買われたが、安全逃避的なドル買いが広がったことから、1782.10ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では1785ドル近辺で推移し、上値の重い状態が続いている。
価格帯別出来高では、下値に出来高の多い価格帯があることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。高値圏で出来高が膨らむかがポイントになる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜け緩やかに低下傾向となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。両オシレーターとも下押しバイアスが強まっているため、寄り付き後も上値が重くなるかが注目される。
金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた10日SMAの6,268円や200日SMAの6,277円を上抜けしたものの、上値の重い展開になっている。ただ、5日SMAが上向きになっていることから、短期的な上昇基調は継続している。NY金先物は、中東での地政学リスクの高まりや、世界的なコロナウイルス再感染拡大で景気減速懸念が浮上するなど、金買いの下支えとなる。為替市場では、リスク回避のドル需要も高まっており、過度な円買い思惑が後退している。
本日の注目点は、10日SMAと200日SMAの上抜け維持出来るかが焦点となる。ただ、60分足では弱含みとなっている。6月21日以降6,300-6,400円台でのもみ合い相場が長かったことから、戻り場面では買い方からの戻り売りが根強く残っている。そのため、6,200円台後半からの上値では上値の重い展開が続きやすい。
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