FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値の心理的節目を意識!

 

★5月21日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目の6,700円が意識され上値が重くなった。上げ足を速める展開だったことから、一旦上値が重くなると利益確定売りも出やすい。24時間SMA(緑線)を下抜けしたことから調整的な動きが継続しやすい。そのため、下値では雲上限が意識される。

 


NY金先物市場は1893.00-1915.60ドルのレンジ相場となった。約4カ月半ぶりの1900ドル台乗せに成功したことでテクニカル的な買いが先行し、一時1913ドル台まで上値を伸ばした。ただその後は為替相場がドル高・ユーロ安に傾き、ドル建ての金先物も上げ幅を縮小した。もっとも中心限月としては1月8日以来の1900ドル台で引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1915.60ドルまで買われたが、ユーロ高が一服したことから1893.00ドルまで反落した。時間外取引では1890ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らんだ。売り方の買い戻しと買い方からの利益確定売りが錯綜した可能性がある。6,600円から上値では出来高が少ないことから、値動きが大きくなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスして両線とも下向きになっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは下向きになっており、下落基調が続いていることを示している。

 

金標準先物の日足では、心理的節目の6,700円や昨年9月16日高値6,708円が上値目処として意識され上値が重くなった。下値目処では、上向きに5日SMAの6,600円や10日SMAの6,566円が意識される。上昇基調が継続してたことから、一旦利益確定売りなどが出やすい。NY金でも一時1,900ドル台を回復したものの、ユーロ高一服なども嫌気され再び1,900ドル割れで推移している。為替市場では、109円台がレジスタンスとして意識されていたが、ロンドン・フィキシング絡みのドル買いによって109円台を回復した。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、60分足でも下落調整的な動きが継続する様相となっている。そのため、5日SMAを維持出来るかが焦点となる。ただ、上昇トレンドは継続していることから、下げ止まるポイントを探る展開になる。

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