★8月13日以降の金標準先物の60分足では、上下の振幅がやや大きくなっている。一目均衡表雲下限や120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され下支えされる展開になっている。ただ、寄り付き後は雲の下限が切り上がり、雲の厚みが薄くなることから、雲の上下に放れる。また、夜間取引になると雲のネジレがありトレンドの反転や加速など、相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1774.60-1795.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロなどで上値を伸ばし、ドル建て金先物は時間外から売りが先行した。金融市場全般に高まったリスク回避ムードが支えとなり反発する場面もあったが、軟調なプラチナや銅などに引きずられて再びマイナス圏に沈んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1795.00ドルまで戻した。しかし、通常取引終了後の時間外取引で1778.00ドルまで反落する場面があった。
価格帯別出来高では、6,300円を挟んでもみ合い相場が続いていたことから、その前後で出来高が膨らんでいる。出来高の多い価格帯を下回ってきたことから、もう一段下落すると手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では、買い方からの『やれやれ売り』が戻り上値の重石になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識されると、シグナルと共に下向きになり下落基調になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dが下向きになっており、下落基調になっている。そのため、短期的には下押しバイアスが続いている。
金標準先物の日足では、5日SMAの6,280円、10日SMAの6,253円、200日SMAの6,275円がサポートとして意識され辛うじて下支えしている状態となっている。戻り基調の勢いが鈍化してきていることから下抜けするかが注視される。NY金先物市場では、コモディティ相場が軟調だったことが重石になっている。また、FRBによる早期のテーパリングの思惑も高まってきており、投機筋などの売りを誘う材料となっている。為替市場では、NY市場では方向感なく109円台後半で横ばい推移している。
本日の注目点は、下支えしている5日SMA、10日SMA、200日SMAを下抜け戻り基調が一服するかが焦点となる。一方で、上値に位置している25日SMAの6,340円、100日SMAの6,361円、260日SMAの6,345円を上抜け出来るかも注目される。60分足の短期では、一目均衡表雲の厚みが薄くなり夜間取引では雲のネジレが発生していることから、上下に振れる可能性が高まる。
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