FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では一旦下げ止まるも上値重い!

 

★9月10日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる6,300円を下抜けると加速的に下落基調が継続した。ただ、6,160円が一旦の底値となり、下げ止まる展開になったが、6,200円がレジスタンスとして意識され戻りの弱い展開になっている。下落のテンポが早かったことから、24時間SMA(緑線)とかい離する展開になっている。24時間SMAが追い付いてくるまでは、不安定な値動きになりやすい。雲のネジレ付近から下落基調となり、次のネジレで下げ止まる展開になった。

 

NY金先物市場は1745.50-1797.30ドルのレンジ相場となった。欧州通貨やオセアニア通貨を中心にドル買いが優勢だったこともあり、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重かった。米小売売上高が市場予想を大きく上回ると、米金利の上昇もあり金先物はさらに下げ幅を広げ、大幅に続落して引けた。アジア市場で1797.30ドルまで買われたが、まもなく反落。主要通貨に対するドル高を嫌気して、ニューヨーク市場の序盤にかけて1745.50ドルまで下落した。その後、1758.90ドルまで戻したが、金先物の上値は重いままだった。通常取引終了後の時間外取引では1755ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,300-6,350円で出来高が多いことから、買い方からの手仕舞い売りも出て戻り上値を重くしている。ただ、6,200円前後で出来高も膨らんできていることから、押し目買いも入ってきている。今後も出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきていることから、下落の勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、低水準から%DとSlow%Dが上向きになってきており、戻り基調となってきている。一旦下落の勢いは鈍化してきてるものの、上値での出来高が多いことから、もう一段下落すると手仕舞い売りに押される可能性もある。

 

金標準先物の日足では、200日SMAの6,278円を下抜けたことで手仕舞う売りも出て下げを加速させた。そのため、8月11日安値6,105円が視界に入ってきた。NY金も米長期金利の上昇と米ドル高を嫌気して大きく下落し、1,700ドル台半ばまで下落した。米ドルや米長期金利の動向に振れる展開になっている。為替市場では、109円台前半から持ち直し109円台後半で推移している。ただ、戻り上値も重い展開となっている。

本日の注目点では、200日SMAを下抜けしたことで下値模索の展開になりやすい。そのため、8月11日の安値が意識される。60分足では、一旦下落の勢いが鈍化していることから、持ち直せるかが注目される。

 

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