FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではレンジ下放れ!

 

★1月8日以降の金標準先物の60分足では、6,200円を挟んでもみ合う展開が続いていたが、引けにかけて下放れする展開となり安値引けした。各SMAも下向きとなっており、下落基調となっている。

 

NY金先物市場は1822.10-1856.60ドルのレンジ相場となった。バイデン次期大統領が1兆9000億ドル規模の追加経済対策を発表した。ほぼ市場予想通りの結果であり、大型財政出動期待を背景と金の買いが一服した。為替相場でドル高・ユーロ売りが進み、ドル建ての金に割高感が生じ、換気目的の売りが活発化した。ロンドン市場の序盤にかけて1856.60ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では、ユーロ安・米ドル高の進行を受けて換金目的の売りが広がった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となる。引けにかけて下落したことで、下値での出来高が少ない。週明け出来高が膨らむかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスして意識され下押しの展開となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準に位置しているものの%DがSlow%Dを下抜けしており、下押しバイアスが強まっている。

 

金標準先物の日足では、明確に200日SMAの6,235円を下抜け下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識され下押しする展開になっている。そのため、260日SMAの6,063円が視界に入っており、サポートとして意識され下げ止まるかが焦点となる。NY金は、ドル高による換金目的の売りが強まった。欧州では、コロナ感染拡大から景気減速県が高まっていることや、欧州の政情不安などからユーロが売られやすい。そのため、ドル高・ユーロ安が継続するかが注目される。為替市場では米国の大規模な経済対策によって、米長期金利が上昇しやすいことから過度な円高にはなり難い。

本日の注目点は、下落基調のなか260日SMAの6,063円が下値目処となるかが焦点となる。また、11月30日の直近安値5,900円も下値目処として意識される。

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