FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではレンジ上抜け!

 

★9月24日以降の金標準先物の60分足では、雲を上抜けると加速的な上昇となった。ただ、一旦上値が重くなると、利食い売りなどが入り上値が重くなる展開になっている。三角持ち合い的なパターンとなっていることから、再び大きく上下に振れる可能性がある。夜間取引になると、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1721.80-1765.00ドルのレンジ相場となった。1720ドル手前の堅さを確認し、投機筋によるショートカバーが強まった。米債務上限の問題で与野党の溝が埋まらず、米債のデフォルト(債務不履行)懸念がくすぶっていることも安全資産とされる金に資金を向かわせた。一時1765ドル付近まで値を上げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1721.80ドルまで下げたが、米長期金利の上昇が一服したことなどから、1765.00ドルまで反発。ただ、政府機関の閉鎖が回避される見通しとなったことから、1750ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けると加速的に上昇基調を強めた。高値圏では、出来高が少ないことから出来高が膨らんでくるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で下向きいなってきており、上昇の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、高水準から%DとSlow%Dが下向きになっており、下押しバイアスが強まっている。

金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAを一気に上抜けしたものの、200日SMAの6,284円と260日SMAの6,306円がレジスタンスとして意識され押し戻される展開になった。NY金は、米長期金利の上昇が一服したことで1,700ドル前半から1,700ドル半ばまで持ち直す展開になった。本日も米長期金利の動向がポイントになる。為替市場では、円安基調が早かったことから、利食い売りや戻り売りが強まり111円台半ば近辺まで押し戻される展開になっている。そのため、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点は、200日SMAと260日SMAを回復できるのか、それとも再び押し戻され5日SMAや10日SMAを下抜けてしまうのかが焦点となる。60分足では三角持ち合いの様相となっていることから、上下に放れる可能性がある。

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