★10月1日以降の金標準先物の60分足では、6,474円をネックラインとしたダブルトップの様相となっていたが、下抜けすると加速的な下落基調となった。一目均衡表の雲のネジレで下落が加速して雲の下限を下抜けした。120時間SMA(赤線)や240時間SMA(茶線)を下抜けしたことで、短期的には下落基調入りとなっている。
NY金先物は1886.90-1927.00ドルのレンジ相場となった。NY序盤は買いが先行し、先月21日以来の高値を更新した。為替相場ではドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金先物の上げを後押しした。もっともドル売りが一服すると、追加経済対策への思惑で安全資産の金は上値を切り下げる展開になった。軟調に推移したプラチナや銀などにつれ安となった面もあった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1927.00ドルまで買われたが、利食い売りが観測されており、上昇一服となった。その後、トランプ大統領は景気対策の交渉を大統領選挙後まで停止すると発表したことから、安全逃避的なドル買いが観測されており、金先物は時間外取引で一時1886.90ドルまで売られた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすくなる。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとかい離幅を広げてゼロラインを下抜けしたことから、下落の勢いは続いている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感は出ているものの、%DとSlow%Dは下向きとなっていることから、下押しバイアスは残っている。短期的には、下落基調が継続している。
金標準先物の日足では、25日SMAの6,530円がレジスタンスとなり下押しする展開となった。75日SMAの6,456円や5日SMAの6,446円を下抜けしたものの、8月12日安値6,412円や10日SMAの6,396円がサポートとして意識され下げ止まっている。NY金は再び心理的な節目となる1,900ドル台を下抜ける展開となってきた。トランプ大統領が景気対策の交渉を大統領選挙後まで停止すると発表したことで、リスク回避の動きとなった。しかし、有事のドル買いが強まったことで、金への売りが強まった。為替市場では、リスク回避のドル買い・円買いが強まったことで、ドル/円に関しては動きは限定的で105円台半ば近辺で推移する展開となっている。
本日の注目点は、8月12日の安値や10日SMAのサポートを維持出来るかにある。サポートされるようなら、下値の堅さが意識される。ただ、上値でも買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重さも意識されやすい。
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