FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではダブルトップからの下落!

 

★金標準先物の60分足では、ダブルトップネックラインの7,956円下抜けとなり下落基調が強まった。そして、心理的節目となる7,900円を下抜ける展開になっている。安値引けとなっていることから、弱気相場が継続している。夜間取引から雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1823.50-1848.90ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。また、パウエルFRB議長がこの日の議会証言でもインフレ抑制のために利上げを続けると強調し、引き締め加速への懸念が引き続き金の上値を圧迫した。ニューヨーク市場の序盤に1848.90ドルまで買われたが、換金目的の売りが入っており、米長期金利は低下したものの、1823.50ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では下げ渋ったものの、1830ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、もう一段下落すると買い方からのの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では出来高の多い価格帯が戻り上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に下向きになっており、下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、売られ過ぎ低水準で上値・下値を切り下げ下落基調が続いている。現在は反転の兆しが出ていないことから、弱い相場が続く可能性が残っている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,948円、10日SMAの7,931円を下抜けしてきたことで、短期的な上昇基調は一旦後退している。下値では、緩やかに上向きになっている25日SMAの7,787円がサポートとして意識される。NY金先物は、米長期金利の低下やドル安による買い材料が反映されず、換金目的の売りが優勢となっている。そのため、売りが一巡するまでは上値の重い展開になりやすい。為替市場では、前日の136円台前半から134円台後半まで円高基調となったことで、金標準先物の重しになっている。

本日の注目点は、早々に5日SMAや10日SMAを回復出来るのか、それとも25日SAMの下値目処トライとなるのかが焦点になる。60分足の短期でも弱い基調が続いていることから、寄り付き後からの下押しには注意が必要となる。

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