★3月25日以降は金標準先物の60分足では、雲の上限と120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され上値が抑えられる一方で、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えされるもみ合い相場となっている。ただ、寄り付き後は雲の厚みが薄くなることから、上下どちらかに放れる。また、徐々に下値・上値を切り上げていることから、戻り基調が継続するかが注目される。夜間取引になると雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1923.00-1955.00ドルのレンジ相場となった。ロシアのウクライナ侵攻が続くとの警戒感が安全資産の金の買いを後押しするなか、2月米個人消費支出(PCE)で米連邦準備理事会(FRB)が重要視するPCEコアデフレーターは前年比5.4%と1983年以来の伸び率を記録し、根強いインフレ高止まりへの警戒感も金の買いにつながった。アジア市場で1923.00ドルまで売られたが、ウクライナ情勢は引き続き流動的であり、安全逃避的な買いが観測された。米長期金利の低下や株安を意識してニューヨーク市場の終盤にかけて1955.00ドルまで上昇し、通常取引終了後の時間外取引では主に1940ドル台で推移した。
価格帯別出来高では、7,650円近辺で出来高が多いことから戻り場面では上値の重石になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいになっていることから、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から%DとSlow%Dの両線が下向きになっており、下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、5日SMAの7,590円に上値を抑えられると、上向きの10日SMAの7,517円をじわりと下抜けしてきた。下落基調が継続すると、ダブルトップの様相となる。NY金先物市場は、ウクライナの情勢が流動的なことから、安全資産としての買いにつながっている。外国為替市場では、米長期金利が低下したことで上値の重い展開となっている。ただ、日米金融政策の方向性の違いからドルの下値も限定的となっている。
本日の注目点は、10日SMAを早々に回復出来るのか、それとも下値模索の動きになるのかが焦点になる。下値では、心理的な節目となる7,500円や上向きの25日SMA7,366円が下値目処として意識される。60分足では雲の上下どちらに放れるかが注目される。
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