FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合い相場継続!

 

★11月2日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,650円がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる展開になっている。ただ、下値でも雲の上限がサポートとして意識され下支えている。概ね6,600-6,640円の狭いレンジ相場となっており、上下どちらに放れるかが注目点となる。

 

NY金先物市場は1821.00-1834.80ドルのレンジ相場となった。米長期金利が低下傾向を強め、金利が付かない金の支援材料となった。為替がドル高に振れた場面ではドル建ての金も売られたが、先週後半から急ピッチで値を上げたことで買い遅れた向きも多いようであり、下押し幅は限られた。NY午後にかけて下値を切り上げ、9月初旬以来の1830ドル台で引けた。アジア市場で1821.00ドルまで下げたが、前日に続いてドル高一服を意識した買いが入ったようだ。ニューヨーク市場の序盤で1832ドル台に上昇し、一時1821.80ドルまで下げたが、通常取引終了後の時間外取引で1834.80ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんできており、下値堅めの動きになっている。6,550円前後でも出来高が多いことから、利益確定売りなどが一巡すると上値追いの動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとなり反発する展開になり、緩やかな動きになっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線は上向きになっているものの、買われ過ぎ過熱感が出ている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスとなっており、両線とも上向きになっていることで短期的な上昇基調が続いている。NY金先物市場は、米長期金利が低下したことで、買い遅れた向きの買いも巻き込み上昇基調を強めた。為替市場では、米長期金利が低下するなか心理的節目となる113.00円を下抜けると上値の重い展開が続いている。そのため、金標準先物の重石になっている。

本日の注目点は、心理的な上値目処として意識されている6,650円を上抜け出来るかが焦点となる。60分足でも緩やかながら戻り基調が続いている。米長期金利が何処まで低下するかも相場の焦点となる。

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