FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合い相場の値幅は縮小!

 

★7月20日以降の金標準先物の60分足では、雲を挟んでもみ合い相場となっている。雲下限がレジスタンスとして意識されている一方で、心理的節目となる7,500円がサポートとして意識され下支えしている。寄り付き後は、雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。徐々にレンジ幅が縮小してきていることから、上下どちらかに放れる可能性が高まってきている。

 

NY金先物市場は1711.50-1726.40ドルのレンジ相場となった。翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、方向感なく前日終値に近い水準での取引が続いた。しかし、ユーロに対してのドル買いが強まり、対ドルで取引される金先物は割高感もあり小幅に続落して引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1711.50ドルまで売られており、一時1720ドルまで戻したものの、米長期金利の下げ止まりを意識して1714.10ドルまで弱含み、通常取引終了後の時間外取引では主に1716ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,530円前後で出来高が膨らんできている一方で、上下に出来高の多い価格帯があることから、戻り売買に値動きが狭くなってきている。ただ、上値でも出来高が多いことから、戻り場面では上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになっており、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは緩やかに上向きになっており、戻り基調を示している。寄り付き後にMACDが上向きになるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、引き続き5日SMAと10日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、トレンドは横ばいになっていることで、次の材料待ちの様相となっている。NY金先物市場もFOMCの結果待ちで、方向感のない展開となっている。心理的節目となる1,700ドルを維持している。外国為替市場は、米長期金利が持ち高調整の売りから金利が上昇したことで、ドルは底堅く136円台後半で推移する展開になっている。

本日の注目点は、5日SMAの7,531円と10日SMA7,555円を上向けできるのか、それとも上値を抑えられ下値模索の展開になるのかがポイントになる。FOMCの結果待ちから東京・欧州時間帯では動き難い展開が続きそうである。市場予想は75bpの利上げが予想されている。次回9月の引き締めも注目され、FOMC声明でインフレ加速の可能性について否定的な見解が表明されると、金利安とドル安の支援要因になりやすい。

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