★6月23日以降の金標準先物の60分足では、6,300-6,350円のレンジ相場から下放れする展開になった。ただ、6,228円近辺まで低下すると一旦下げ止まり反転する展開となった。その後は6,255-6,272円でのもみ合い相場となっている。下向きになっている24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識される。
NY金先物市場は1750.10-1779.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇に伴いドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。週末に米雇用統計の発表を控え、米金融緩和策の早期縮小への警戒感も金の売りを後押し、一時約2か月半ぶりの安値水準となる1750.1ドルまで下落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1750.10ドルまで下落。その後、1766.00ドルまで戻したが、ユーロ安ドル高が続いており、安全逃避的な金買いは抑制された。
価格帯別出来高では、出来高の多い6,350円前後から下放れしたことで、手仕舞い売りを巻き込みながら下落基調となった。6,250円割れの下値では一旦出来高が膨らんだものの、上値の出来高を吸収するほどの出来高にはなっていない。そのため、含み損を抱えた買い方が残っている。そのため、もう一段下落するとさらに手仕舞い売りがでやすく、下押しリスクが高まる。一方で、戻り場面ではやれやれ売りが上値の重石となっている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいからやや上向きになっていることで、戻り基調になっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、横ばいになってきたことで戻りの勢いは鈍化してきている。寄り付き後にMACDがシグナルとゴールデンクロス出来るかが注目される。
金標準先物の日足では、10日SMAがレジスタンスとして意識され下押しする展開になった。サポートとして意識された75日SMAの6,330円、200日SMAの6,299円、100日SMAの6,265円を下抜ける展開になっている。寄り付き後に100日SMAを回復出来るかがポイントになる。明確に下抜けすると、3月5日安値5,852円と5月31日高値6,742円の61.8%押しの6,192円、白銀比率の70.70%押しの6,113円、76.4%押しの6,062円が視界に入ってくる。NY金先物市場は、ユーロ安・ドル高が嫌気される展開で1,700ドル台半ばで推移している。そのため、ユーロ・ドルの動向が注視される。為替市場では、110円台半ばで方向感欠くもみ合い相場となっている。ただ、過度な円高にもなり難い。
本日の注目点は、6月21日にはサポートとなった100日SMAを早々に回復出来るかが焦点となる。明確に下抜けすると、下値模索の展開になりやすい。また、10日SMAがレジスタンスとして強く意識されている。下値で出来高が膨らんでくるかが重要ポイントになる。
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