★11月4日分以降の金標準先物60分足では、もみ合い相場が続いていたが米10月消費者物価指数(CPI)の発表とともに急騰する展開になり、一時6,803円まで上昇した。ただ、上値が重くなると利益確定売りなどで上値が抑えられた。一時6,731円まで下押ししたが、引けにかけては持ち直す展開になった。急騰したことで、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
NY金先物市場は1823.00-1870.60ドルのレンジ相場となった。10月米CPIが前年比で約31年ぶりに6%台を記録し、インフレへの警戒感が急速に高まるとヘッジ先として金に資金が向かった。投機筋のショートカバーを巻き込み、一気に6月以来の水準となる1870ドル付近まで値を上げた。ただその後、為替でドル高が進行するとドル建ての金も上げ幅を縮小して終えている。ニューヨーク市場の序盤にかけて1823.00ドルまで下げたが、米インフレ率の上昇を受けて1870.60ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1850ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、急騰したことで6,650-6,750円近辺では出来高が少ないことから、この価格帯では上下に大きく振れやすい。高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。上値の重さが意識されると、下値で出来高が多いことから利益確定売りが出てきやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっていることから、上向きバイアスは鈍化してきている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下落基調になっていたが再び%Dが上向きいなってきていることから持ち直すかが焦点となる。寄り付き後のMACDの動向がポイントになる。
金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAが上向きを維持していることから、上昇基調が継続している。年初来高値6,803円まで上昇後はやや売りに押された。NY金先物市場はインフレ警戒感が高まりヘッジとしての買いが優勢になった。昨日はブレイク・イーブン・インフレ率(BEI)は2.70%まで上昇しており、実質マイナス金利が続いており金が底堅く推移している。為替市場では、短期筋のショートカバーや米長期金利の上昇からドル買いが加速した。そのため、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、20年8月19日高値6,842円や20年8月7日高値7,032円が視界に入ってきており、上値追いとなるかが焦点となる。ただ、急騰しただけに上値が重くなると利益確定売りも出やすい。
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