FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合いから上放れ!

 

★10月30日以降の金標準先物の60分足では、6,400円を挟んでもみ合い相場となっていたが、6,450円を上抜けると加速的に上昇する展開となった。しかし、心理的節目となる6,500円が意識され一旦上値が重くなったことで、再びもみ合い相場となった。買い方からすると100円抜けが意識されることで、利益確定売りが出やすい。

 

NY金先物市場は1902.20-1954.30ドルのレンジ相場となった。バイデン米新政権成立を見込み、財政出動への期待で株高が進み、為替はリスク選好のドル売りとなった。ドル建て金価格の押し上げ要因となり、一時1954.3ドルと9月21日以来の高値をつけた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和継続のスタンスが示されるとの思いも、金市場への投資資金流入が続くとの見方を支援した。1930ドルを超えた時点でストップロスとみられる金買いも観測されており、一時1954.30ドルまで一段高となった。

 

価格帯別出来高では、6,500円手前で出来高が膨らんでおり、利益確定売りなどを吸収する展開となっている。このまま出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺から下抜けせずにシグナルと共に上向きを維持していることから戻り基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ていることから、上値が重くなると売られやす地合いになりやすい。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた8月12日安値6,412円や10日SMAの6,395円、25日SMAの6,439円、100日SMAの6,432円をじわりと上抜けしたことで、上値が軽くなった。しかし、10月にもみ合った値位置となる75日SMAの6,543円が、レジスタンスとして意識されやすい。NY金先物はドル安を好感して買いが強まり、1,900ドル台半ばまで上昇基調を強めた。ドルの動向次第ながら、心理的な節目となる2,000ドルが視界に入ってくる。為替市場では、主要通貨に対して全般ドル下落により、103円台半ばまで円高が進行している。そのため、金標準先物の上値を抑える展開となりやすい。

本日の注目点は、75日SMAの6,542円を上抜け出来るかが焦点となる。ただ、10月にもみ合った価格帯まで戻していることから、買い方からの『やれやれ売り』も出やすく上値の重さが意識される可能性もある。

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