FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合いから上放れ!

 

★8月17日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場から上放れする展開になった。しかし、高値圏で一旦上値が重くなると、利益確定売りなどに押される展開になっている。本日午後には、雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1778.00-1809.10ドルのレンジ相場となった。米長期金利の低下を受けてドル売りが先行し、ドル建て金相場に割安感が生じ、価格を押し上げる圧力となった。金利低下やドル安は、金利が発生せず、ドルなど貨幣の代替資産としての性質も合わせ持つ金の相対的価値を高める要因にもなった。アフガニスタン情勢を受けた地政学的リスクも、安全資産とされる金を買う動きにつながった。アジア市場で1778.00ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1809.10ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では清算値を挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで売り方の買い戻しも巻き込み一時は上値追いとなった。しかし、上値が重くなると下値で買っていた投資家からの利益確定売りで上値が抑えられた。高値圏で出来高が膨らむかが今後の相場のポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からやや下向きになってきたことで、上向きの勢いは鈍化している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、高水準から%DがSlow%Dを下抜け緩やかに低下傾向にある。短期的には上向きバイアスが鈍化してきており、上値の重さが意識される。

 

金標準先物の日足では、200日SMAがサポートとして意識され下支えした後は、戻り基調になったものの100日SMAの6,366円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。上抜けできると、75日SMAの6,440円が上値目処として意識される。NY金先物市場は、米長期金利低下とドル安が好感され心理的節目となる1,800ドルを上抜けする展開になっている。サウジアラビアのタリバンによる中東情勢による地政学リスクが高まっていることから、金も底堅い展開になりやすい。為替市場では、一時は110円台回復となったものの、米長期金利低下から再び109円台半ばまで押し戻される展開になった。110円台ではドル売りバイアスも強い。

本日の注目点では、100日SMAを上抜け出来るのか、それとも上値を抑えられるのかが焦点となる。5日SMAと10日SMAが上向きになっていることから短期的な上昇基調は継続している。60分足では、午後に雲のネジレがあることから、相場に動きが出てくる可能性もある。

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