FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり高基調継続!

 

★2月28日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり、じり高基調を継続している。急騰するわけではなく、徐々に上値を切り上げる展開になっていることから、売りオーダーを吸収しながらの上昇になっている。先行きの雲も緩やかに上昇していることで、中長期の高低の中心値も上昇しており強い相場を示している。

 

NY金先物市場は1931.50-1973.70ドルのレンジ相場となった。ウクライナにある欧州最大の原子力発電所・ザポリージャ原発を、ロシア軍が占拠したことで、リスク回避の動きが加速した。安全資産とされる金先物は徐々に上げ幅を広げ、大幅に続伸して引けた。アジア市場で1931.50ドルまで売られたが、ロンドン市場で1950ドルを回復した。安全逃避の買いが強まり、ニューヨーク市場でも堅調に推移した。株安を意識して通常取引終了後の時間外取引で1973.70ドルまで買われている。

 

価格帯別出来高では、7,150-7,200円近辺で出来高が多いことから、もう一段上昇すると売り方からの手仕舞いによる買い戻しが入りやすい。ただ、高値圏で出来高が少ないことから、出来高が膨らんでくるかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)とシグナルは緩やかに上昇基調となっているが、引けにかけてMACDが下向きになってきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感のある高水準から%Dが下向きになっていることで、上向きバイアスが鈍化してきている。上昇基調が続くなか、一旦上値の重さが意識されつつある。そのため、週明け寄り付き後に動きには注意。

 

金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAは上向きを維持しており、短期的には上昇基調が続いている。ただ、上昇基調が続いていることから、、上値の重さが意識されると利食い売りが出やすいことには注意が必要となる。NY金先物市場は、1900ドル台後半まで上昇してきていることで、心理的節目となる2,000ドル台も視界に入ってきている。為替市場では、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりから、ドル買い・円買いが強まった。ただ、ドル/円では米債利回りの大幅低下から円買いが強まり、115円台割れとなっている。

本日の注目点は、2月25日高値7,269円が視界にはっており上抜け出来るかが焦点になる。上抜けできると、いったん目標達成感から利益売りが出やすいので注意が必要。60分足では、引き続き24時間SMAがサポートとして意識されるかが注目される。

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