FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり高を継続!

 

★10月14日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)が下支えしながら下値を切り上げる戻り基調が継続している。各SMAの上方に位置していることも、短期的には上昇基調が継続していることを示している。

 

NY金先物市場は1767.10-1789.60ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇した場面では伸び悩んだが、為替がドル安に傾いたことでドル建て金に割安感が生じて買いが強まった。銀先物が一時3%高まで上げ幅を広げたことにつられた面もあった。アジア市場の序盤に1767.10ドルまで売られたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1789.60ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では1785ドルを挟んだ水準で底堅い動きを見せた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきたことから、徐々に上値が軽くなってくる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートになり反発が続いているが、シグナルと重なるように緩やかに上昇基調を保っている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、弱気のダイバージェンスが発生しており、先行き下落の兆しが出ている。

 

金標準先物の日足では、緩やかに上向きの5日SMAを上抜けしてきたことから、再び短期的に上向きバイアスが強まっている。下方から10日SMAが接近してきており、サポートとして意識される。10月15日の直近高値6,570円を上抜け出来るか注目される。NY金先物市場は、ドル安を好感した買いが入ったものの、米長期金利が上昇基調が続いていることから、上値追いの動きにはなりにくい。為替市場では、日米の金融政策の差からドル買いが根強く114円台前半でのもみ合い相場となっている。そのため、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、10月15日高値を上抜けるか、それとも再び5日SMAの6,521円を下抜けするかが焦点になる。また、60分足ではストキャスティクスでは、弱気のダイバージェンスが発生しており、先行き下落の兆しが出ていることには注意が必要である。

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