★11月26日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り下げるじり安が継続している。ただ、心理的節目として意識される6,400円付近で一旦下げ止まり反発した。先行き雲の下限が徐々に低下してくることから、レジスタンスとして意識されやすい。また、各SMAは緩やかに低下していることから、24時間SMA(緑線)を上抜けするまでは、下押しバイアスが強いことを示している。
NY金先物市場は1762.20-1785.20ドルのレンジ相場となった。複数の米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派な発言が相次ぎ、金利先高観の高まりが金の重石となった。為替がドル高に振れたことも売りに繋がったほか、米株が大きく反発したことが安全資産とされる金の戻りを鈍くさせた。アジア市場の序盤で1785.20ドルまで買われたが、まもなく反落した。ロンドン市場で1770ドルを下回った。ニューヨーク市場の序盤にかけて1781ドル近辺まで戻したが、米国株式の反発を意識して売りが強まり、一時1762.20ドルまで下げ幅は拡大した。通常取引終了後の時間外取引では1760ドル台で推移した。
価格帯別出来高では、上値に出来高が多い価格帯が並んでいることから、戻り場面では上値の重石になりやすい。また、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りも出やすい。6,400円近辺で出来高が膨らむかがポイントになる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識された後は緩やかに低下基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は下落基調が続いているものの%DとSlow%Dは徐々に下値を切り上げる強気のダイバージェンスが発生しており、持ち直しの兆しを示している。そのため、寄り付き後のMACDの動向が注目される。
金標準先物の日足では、下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識され、75日SMAの6,456円や100日SMAの6,431円を下抜ける展開になってきた。下値では、200日SMAの6,353円や260日SMAの6,322円が下値目処として意識される。売られ過ぎ過熱感は出ているいものの、下げ止まる兆しが出るまでは注意が必要となる。NY金先物市場は、米国株高や米長期の上昇が嫌気されており、上値の重い展開となっている。本日も米国株や米長期金利の動向がポイントになる。為替市場では、ドルの戻り上値も重く113円台前半でもみ合い相場となっている。今晩の11月米雇用統計を控え動きにくい展開となりやすい。
本日の注目点は、75日SMAと100日SMAを明確に下抜けるのか、それとも戻り基調になるのかが焦点となる。60分足では、強気のダイバージェンスが発生していることから、短期的には戻り基調となりやすい。
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