FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり安基調継続!

 

★9月3日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り下げるじり安基調が続いている。そのため、昨日までは6,350円が意識されていたが、現状では6,300円がサポートとして意識される展開になっている。下向きの24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値を切り下げている。そのため、24時間SMAを上抜け出来るかが焦点となる。先行き雲の下限も緩やかに低下傾向にあることから、上値の重さが意識されやすい。

 

NY金先物市場は1785.10-1803.40ドルのレンジ相場となった。NY午前に為替相場でドルが対ユーロで強含む場面では、ドル建ての金先物も上値を圧迫されて再び1790ドルを割り込んだ。ただその後は、30年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を広げると、金利のつかない金の価値が相対的に高まり1800ドル台まで持ち直した。ロンドン市場で1803.40ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて1785.10ドルまで反落した。ただ、通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを下回る水準で推移し、上げ渋る状態が続いている。 

 

価格帯別出来高では、もみ合う場面では出来高が膨らみ、その後下落基調になっていることから戻り場面では上値の重石になりやすい。また、出来高の最も多い価格帯から100円超下落していることで、買い方からの手仕舞い売りが出やすい地合いとなっている。

 

NACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で価格は下値を切り下げているものの、MACDは緩やかに上昇する強気のダイバージェンスとなっており、先行き反転の兆しとなっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けて下押しバイアスが強まってきている。寄り付き後のストキャスティクスが上向きになるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,326円と260日SMAの6,324円がサポートとして意識されている。ただ、ロウソク足は『十字足』となっていることから、上値も下向きの5日SMAの6,375円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。NY金先物はドル安と米長期金利の低下を好感した買いになったが、株安なのどのリスク回避の金買いにはつながっていない模様である。本日も米長期金利やドルの動向次第の動きになりやすい。為替市場では、米長期金利が低下したことが重石となり、ドル売りが強まる結果となった。そのため、金標準先物の重石になった。ただし、日米金融政策の方向の違いから、過度な円高基調にはなり難い。

本日の注目点は、25日SMAと260日SMAの攻防のなか、上放れるのか・下放れするかが焦点になる。上放れでは下向きの5日SMAが上値目処として意識される一方で、下放れでは200日SMAの6,275円が下値目処として意識される。

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