FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり安を継続!

 

★11月24日以降の金標準先物60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され、上値を切り下げる展開が続いている。各SMAも緩やかに下落基調となっていることで下向きのトレンドを示している。

 

NY金先物市場は1771.20-1811.40ドルのレンジ相場となった。11月シカゴ購買部協会景気指数や同月米消費者信頼感指数が市場予想を下回ると上値を試す展開に。しかしながらその後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が緩和縮小の加速を示唆すると、一転し売り優勢となった。米2年債利回りが上昇し金利が付かない金の重石となったほか、米国株指数が下げ幅を拡大したことで換金売りも入った。ニューヨーク市場の中盤にかけて1811.40ドルまで買われたが、米量的緩和の縮小ペースは速まる可能性があることから、換金目的の売りが優勢となり、一時1771.20ドルまで反落した。通常取引終了後の時間外取引では1770ドル台で推移している。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしていることで、もう一段下落すると手仕舞い売りが出やすいので注意が必要となる。6,450円近辺で一旦下げ止まる動きとなっているが、出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとともに下向きになっており、下押しバイアスが強い。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ過熱感は出ているものの、%Dが下向きになっていることで、下落基調は継続している。価格は一旦下げ止まっているも、オシレータでは下押しバイアスが残っていることから寄り付き後の値動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6,449円をわずかに下抜けしたものの、100日SMAの6,430円ばサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。下げ止まる展開になるか、それとも下抜けするかが注目される。NY金先物市場は、パウエルFRB議長のタカ派発言で、米国株安による買い材料よりも換金目的の売りが強まった。為替市場では、上下に振れるボラティリティの高い展開になっているが、徐々に上値を切り下げる展開になっている。そのため、金標準先物の上値の重石になりやすい。

本日の注目点は、75日SMAと100日SMAがサポートとして意識され下げ止まることができるかが焦点になる。両SMAを下抜けすると、200日SMAの6,350円や260日SMAの6,321円が次のサポートとして意識される。

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