★3月8日以降の金標準先物の60分足では、引けにかけて24時間SMA(緑線)を下抜けじり安もみ合いの展開となった。雲の下限が上昇してきていることから、サポートとして意識され下げ止まるかが注目される。
NY金先物市場は1716.80-1738.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが1.54%付近へ持ち直した局面では、前日比マイナスで推移した。しかし、米30年債の入札倍率が2月入札時より上昇し、債券への一定の引き合いが確認されると米長期金利が低下した。金利を生まない金の相対的な価値の高まりが意識され、金先物価格はプラス圏を回復した。アジア市場の終盤にかけて1738.00ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場では欧米株高を意識して1716.80ドルまで下げている。ただ、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが観測されており、一時1726.50ドルまで反発している。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、買い方からの投げ売り的な動きにはなり難い。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスして両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で横ばいになっており、下押しバイアスが鈍化してきている。そのため、MACDのゼロラインがサポートして意識されるかが注目される。
金標準先物の日足では、5日SMAが10日SMAを上抜けしたことで、短期的には上昇基調となっている。しかし、下向きの25日SMAの6,063円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。そのため、上昇基調も一服となっており、5日SMAの5,988円で下げ止まるかが注目される。NY金は、米長期金利の動向に振れる展開となっている。1.9兆ドルの米追加経済対策が決まったことで、景気回復期待からインフレの懸念が高まりやすく、米長期金利は上昇しやすい。一方、FRBから金利上昇への懸念発言などが出ていないことから、これからも米長期金利の上値試しになりやすい。そのため、金の上値の重石になる。為替市場では、日米金利差が拡大しやすい地合いから、ドルの高止まりが予想される。そのため、金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点は、5日SMAや10日SMAを維持出来るか、それとも再び25日SMA越えのトライとなるかが注目される。ただ、今日のところは、下抜けするかどうかがポイントになりやすい。
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