FITS エコノミックレポート

金標準先物60分では240時間SMAがレジスタンス!

 

★4月22日以降の金標準先物の60分足では、7,750円前後でもみ合い相場が続いていたが売り一巡後は戻り基調となった。雲の抵抗体を上抜ける展開となったが、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開になっている。上抜け出来るかが注目される。夜間取引に入ると雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1893.50-1921.30ドルのレンジ相場となった。対ユーロなどでドル売りが進み、ドル建てで取引される金価格の割安感を意識した買いが入った。また、昨日に約2カ月半ぶりの安値をつけた後とあって、月末を前に持ち高調整目的の買い戻しも観測された。アジア市場で1893.50ドルまで売られたが、ユーロ安が一服したことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1921.30ドルまで買われた。ただ、米長期金利が反発したことから、金買いは縮小。通常取引終了後の時間外取引で1895.20ドルまで売られた。

 

価格帯別出来高では、7,750円前後でもみ合いながら出来高が膨らみ売り一巡後は持ち直しの展開になった。戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となるため、出来高が膨らむかがポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになってきていることから、戻りのモメンタムが鈍化してきてる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ過熱感が出ており上値が重くなると、下落調整の動きになりやすい。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの7,806円がサポートとして意識され下げ止まると、5日SMAを上抜けした。しかし、2月4日安値と3月16日の安値を結んだトレンドラインと10日SMAの7,951円がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開になっている。NY金先物市場はポジション調整の買いが支えたものの、米長期金利が上昇していることで上値を抑える展開になっている。外国為替市場では、月末絡みの円買いや積み上がったドルロングポジションの解消する動きが出たことで、ドル売りがやや強まった。しかし、日米の金融政策の違いを意識したドル買いも根強くあり、下押しも限定的だった。

本日の注目点は、5日SAMの7,851円を維持できるのか、それとも10日SMAの7,951円を上抜け出来るのかが焦点になる。60分足では、本日夜間問引きに雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすい。

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