FITS エコノミックレポート

金標準先物市場60分足では緩やかに戻り基調!

 

★1月25日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる6,600円で下げ止まり緩やかに反発する展開になっている。24時間SMA(緑線)を上抜け雲の下限上抜けする展開になっている。ただ、下向きの72時間(青線)がレジスタンスとして意識されるかが焦点になる。先行きは、雲の厚みが薄くなることで、雲の上下に放れやすくなる。

 

NY金先物市場は1785.80-1800.90ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でドル安が進み、割安感が生じたドル建ての金に買いが集まった。米金利の上昇が一服したことも、金利が付かない金の下支え要因となった。ユーロ・ドル相場の反発を意識した買いが入っており、ニューヨーク市場の序盤に一時1800ドル台を回復した。米国株高を意識して一時伸び悩んだが、金融引き締めを警戒した換金売りは縮小した。通常取引終了後の時間外取引では1800ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値には出来高の多い価格帯があり、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となっている。6,700円前後では出来高が多いことや、6,600円から100円抜けの位置となることから利益確定売りも出やすく、上値の重さが意識されやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、じわりとゼロラインを上抜けしてきたことで、戻り基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、じわりと%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで、緩やかに戻り基調となっている。弱い戻り基調となっていることで、寄り付き後の動きが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、レンジ下限の6,627円と75日SMAがサポートとして意識されている一方で、下向きの5日SMAの6,677円や25日SMAの6,690円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場では、売買材料が多いことから上値・下値も限定されやすく、1,800ドルを挟んだ値動きが継続しそうである。為替市場では、NY市場では月末に絡んだドル売りフローが観測され、ややドル売りが強まる展開になった。ただ、米FRBの金融引き締めは確実なことから、ドルの底堅い展開が継続する。

本日の注目点は、日足では上下に抵抗体があることで、値動きが限定されやすい。ただ、60分足では緩やかに戻り基調となっていることから、戻りが持続するかが注目される。

 

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