FITS エコノミックレポート

金標準先物の60分足では雲上限がレジスタンス!

 

★8月6日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限と90時間SMA(紫線)がレジスタンスとして意識され上値が抑えられる展開になっている。ただ、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えしている。また、日中に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1742.60∸1759.60ドルのレンジ相場となった。7月米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、為替相場でややドル高・ユーロ安が進み、米長期金利が上昇したことが、金の上値を圧迫した。アジア市場で1759.60ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1742.60ドルまで下落したが、まもなく1750ドル台に反発した。通常取引終了後の時間外取引では1750ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、急落したことで戻り上値では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重石になっている。そのため、今後も新規の買いが入り出来高が膨らむかが焦点となる。また、出来高の少ない価格帯では、大きく上下に振れやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレス状態となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DとSlow%Dが上向きになっており、戻り基調が継続している。MACDが上向きになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAの6,223円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。ただ、上値・下値は切り上がっていることから、戻り基調は継続している。NY金先物市場は、1700ドル台半ばでもみ合い相場となっているものの、ドル高と米長期金利が上昇していることから上値追いの動きにはなりにくい。為替市場では、夏季休暇シーズンで市場参加者が減少しており、110円台で方向を欠く展開が続いている。ただ、インフレ指標が上振れしており、過度な円高基調にはなりにくい展開になっている。

本日の注目点は、5日SMAを上抜け出来るのか、それとも5日SMAに上値を抑えられてしまうのかが焦点となる。5日SMAを上抜けすると、200日SMAの6,349円が視界に入ってくる。また、60分足では、お昼前後に雲のネジレがあることから、トレンドレス状態から相場が上下に動き出す可能性がある。

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