FITS エコノミックレポート

金標準先物の60分足ではじり高継続!

 

★8月4日以降の金標準先物の60分足では、じり高が継続した戻り基調が続いた。ただ、上値では72時間(青線)や雲上限があり、レジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1724.60-1756.870ドルのレンジ相場となった。米7月消費者物価指数(CPI)の伸びが前月から鈍化し、米金融政策の早期縮小観測が後退した。米長期金利が低下し、金利を生まない金に買いが入った。ドルが対ユーロで下落したのもドル建ての金の買いを後押しした。アジア市場で1724.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の終盤にかけて1756.70ドルまで買われた。ユーロ安は一服したことや、インフレ加速の懸念が緩和されたことが金先物の上昇につながった。通常取引終了後の時間外取引では1750ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,150円前後で出来高が多いことから、100円抜けの6,250円近辺では利益確定売りが出やすく上値の重石となりやすい。また、6,250円近辺では、出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』も出やすく上値の重石となる。出来高の少ない価格帯では、上下に大きく振れやすいので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをシグナルとともに上抜け、上昇基調が継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準で横ばいとなり買われ過ぎ過熱感が出ており、調整的な動きになっても不思議ではない。寄り付き後のMACDの動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、戻り基調となっているが、上値では下向きの5日SMAの6,255円や200日SMAの6,281円がレジスタンスとして意識される。急落したことで、手仕舞えなかった買い方からの戻り売りが出やすく200日SMAでは上値の重石になる。NY金先物市場では、7月CPIの結果から過度なインフレ高進懸念が後退したことから、米長期金利の低下したほかドル安になったことで、買い戻しが入った。ただ、米FRB要人からのタカ派の発言も増えていることから、大きく下落したことによる押し目買いの域を脱していない。為替市場では、米長期金利の低下からドル売りがじわりと強まり、110円台前半まで下押しした。ただ、過度な円高基調にはなっていない。

本日の注目点では、5日SMAや200日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻される展開になるのか、それとも引き続き回復基調が継続するのかが焦点となる。60分足でも72時間SMAや雲の上限がレジスタンスとして意識されるかが相場のポイントになる。

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