★金標準先物の日足では、3月9日高値7,672円からの下落調整が続いており、一番底を探る展開になっている。現在は3月9日高値7,672円の5%ディスカウントの7,288円がサポートとして意識されている。
相場的には、このまま急落するというシナリオよりも、一番底からの反転というシナリオが予想される。ただ、反転後はダブルトップを形成するのか、それともヘッドアンドショルダーのパターンになるかは先の話になる。
上向きの10日SAM(黒線)7,354円を下抜けしたものの、下ヒゲを残して戻り基調になっている。ただ、5日SMA(赤線)が下向きになり、10日SMAを下抜ける様相となっている。そのため、デッドクロスするようなら、短期的な下落基調が継続していることになり、一番底の深押しが予想される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、高水準から%DとSlow%Dがかい離幅を広げて両線とも下向きになっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。
下値目処とすれば、25日SAM(青線)7,119円や、心理的節目となる7,000円が意識される。
一方、金の下げの主要因は、米国金利の先高観が強いことを嫌気した売りが続いている。米国では3月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25bpの利上げに踏み切ることは織り込まれている。そして、今後もインフレ高進による利上げのペースが強まるか不透明感が強く、米国債金利が上昇している。ロシアのウクライナ侵攻や侵攻中の戦争、今後の事態の推移が米経済にもたらす短期的な影響をきわめて見通しにくいことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めを急速に進める意図がないことを明確に示すと、一転して米国債金利の低下により金の買い戻しの動きにつながりやすい。
半面、米FOMCでインフレの高進を警戒して、金融引き締めを急ぐような動きが出てくると、米債金利の上昇と金売りが強まる可能性もある。
米FOMCの結果が出た明日の相場は、別世界のような展開になる可能性もあるので十分注意する必要がある。
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