★3月3日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜ける下落となったが、90時間SMA(紫線)がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。しかし、上値では雲の下限や72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。そのため、引けにかけては狭いレンジ相場の様相となっている。
NY金先物市場は1981.00-2068.50ドルのレンジ相場となった。ウクライナ側から、ロシアとの交渉に関する譲歩の姿勢を示す発言が伝わった。露・ウクライナ停戦の期待を織り込む格好で、安全資産とされる金の価格は急落した。NYタイムのピット取引開始後に週初7日以来、2日ぶりの水準1981ドルへ下振れた。昨日2078.8ドルまで急上昇した際の値幅を帳消しにした。アジア市場で2068.50ドルまで買われたが、ウクライナとロシアの停戦協議で進展が期待されたことから、利益確定を狙った売りが増えた。ニューヨーク市場の中盤にかけて1981.00ドルまで一段安となった。通常取引終了後の時間外取引で2003.80ドルまで戻している。
価格帯別出来高では、出来高の多い7,400円前後で下げ止まった。ただ、最も出来高の多い7,600円付近から下落したことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすくレジスタンスとして意識され上値の重石になりやすい。一方、7,300円を下抜けしてくるようなら、買い方からの手仕舞い売りが出やすく下げを加速させやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきており、下落のモメンタムが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で%DとSlow%Dが横ばいになっており、もみ合い相場になってきている。下落の勢いが鈍化してきていることから、寄り付き後に回復出来るかが焦点になる。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMA7,382円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。一方、前日高値から上値を切り下げており、5日SMAを維持出来るかが焦点になる。NY金先物市場は、地政学リスクの後退やリスク選好の動きから利益確定売りが集中する展開になり、心理的節目の2,000ドルを下回った。早い上昇基調が続いたことで、利食い売りも強まった。再び、2,000ドルを回復出来るかが焦点になる。為替市場では、米長期金利の上昇もあり、115円台後半まで回復しており、金標準先物の下支えとなる。ただ、116.00円台ではドル売り需要も強く上値の重い展開になっている。
本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかが焦点になる。ボラティリティが高まっているので注意が必要となる。60分足でも出来高の多い価格帯を維持出来るかがポイントになる。
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