★ポンド/円は、週末英国のメイ首相によるEU離脱に関する主要演説で、資金などに関する詳細が示されなかったことに失望したポンド売りが加速した。しかし、その後は15170円前後まで持ち直し、もみ合い相場となった。しかし、日本時間午前5:40前後に、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが英国の格付けを引き下げたことを嫌気したポンド売りが加速し、一時150.59円前後まで下落した。引けにかけては151.10円近辺まで持ち直した。市場参加者が減少しているなかでの格下げだったことから、週明けオセアニア時間帯で、買い方の利益確定売りや短期筋の仕掛け的なポンド売りも入りやすいので警戒が必要となる。
ポンド/円の日足では、前日ロウソク足に対して上値・下値切り下げとなったほか、5日線(赤線)151.33円を下抜けして終了した。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では%K:92.25、%D:93.07と過熱感出ていることも下げを助長しそうだ。
ポンドは利上げ期待から買われた面もあるが、格下げとなると影響を見極めるまで中銀も利上げし難い展開となる。そのため、利上げ期待が払拭されてしまうと、ポンドがかなり買い上げられていただけに反動売りも強くなりやすい。下値では10日線(黄線)149.11円、もみ合いが続いていた147円半ば近辺まで調整下落する可能性もある。
それにしても、週末NY市場引け間際に格付けを引き下げるというのも如何なものだろうか!ポンドは以前からヒットマン通貨という異名を持つとコメントしてきたが、上抜けした際もヒットマンらしい上げとなった。そして、週明けの値動きによっては下抜けヒットマンとなる可能性もある。
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