FITS エコノミックレポート

米BEIの推移から米国株式運用せざるを得ないワケ!

 

★期待インフレ率とは、市場や企業、一般消費者が予測する将来の物価上昇率のことである。期待インフレ率は、実際のインフレ率の先行指標として扱われることが多く、その動向は中央銀行の禁輸政策にも影響することこから、注目度が高い。

その、期待インフレ率を示す指標としては、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)がある。BEIとは、物価連動国債と利付国債の金利差から市場が計算し予測した将来の物価上昇率である。実際のインフレ率との連動性が高く、その数値は日々更新され速報性も高い指標のため注目度は高い。

BEIは、これを『期待インフレ率』ということもあるので、一般的に期待インフレ率を確認する際は、BEIを使用する。

 

10年BEIと米国株指数であるNYダウ指数とS&P500指数を比較してみる。10年BEIが下落するとNYダウとS&P500も同様に下落する。一方で、10年BEIが上昇基調が続いていることから、NYダウとS&P500も上昇基調が続いている。

直近では11月1日に2.51%まで低下したものの、その後は反転して11月8日には2.62%まで上昇していることから、両株価指数も史上最高値を更新する展開になっている。

11月8日の米10年物国債利回りは1.490%で終了している。そのため、10年間債券を保有したとすると、BEIが2.62%のため運用利回りはマイナス1.13%になり元本割れの運用になってしまう。

そのため、リスクは高いものの債券ではなく米国株式での運用にならざるを得ないのである。

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