FITS エコノミックレポート

米3月雇用統計について!

★米3月雇用統計は、米国の労働市場が最大雇用の水準にあることを再確認し、FOMCの利上げペースである年3回を維持する結果となるかが注目されている。ただ、雇用の増加に関しては、市場ではある程度織り込まれている。そのため、賃金や労働参加率の動向などが焦点となる。相関関係の強い民間部門の雇用者数をあらわすADP全米雇用報告は前月比+26.3万人と、伸びは10万人台へ鈍化予想に反して、2月の+24.5万人から拡大するポジティブサプライズとなった。そして、2014年12月以来ほぼ2年ぶりの大幅な伸びを記録した。しかし、2月分は+29.8万人から下方修正された。

セクター別では、物製造業は+8.2万人、建設は+4.8万人となった。製造業は+3.0万人、サービスセクタでは+18.1万人となった。また、規模別では、従業員1-49人の小企業+11.8万人、50-499人の中企業で+10.0万人、500人以上の大企業で+4.5万人となった。

市場予想では、失業率が2月と同様%4.7%と2007年来の低水準を維持するほか、非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人と、2月+23.5万人から伸びが鈍化するとの予想となっている。

 

◆3月雇用統計の先行指標

・ADP全米雇用報告:前月比+26.3万人(予想:+18.5万人、2月:+29.8万人⇒+24.5万人)

 

・米ISM製造業指数雇用:58.9(2月:54.2)

 

・米ISM非製造業雇用:51.6(2月:55.2)

 

・NY連銀製造業景況指数:雇用(現状):8.8(2月:2.0)、週平均就業時間:15.0(2月4.1)

6カ月先:雇用14.2(2月:28.6、6カ月平均19.1)、週平均就業時間:11.5(2月:19.4、6カ月平均12.9)

 

・フィラデルフィア連銀製製造業景況指数:雇用(現状):+17.5(2月:+11.1、6カ月平均:+6.1)週平均就業時間:+18.5(2月:+13.6、6カ月平均+8.0)、6カ月先雇用:38.5(2月:28.5、6カ月平均就業時間:21.9、(2月19.9、6カ月平均:17.7)

 

◆市場予想:失業率:4.7%(2月:4.7%)、非農業部門雇用者数:前月比+18.0万人(2月:+23.5万人)、民間部門雇用者数:前月比+17.0万人(2月:+22.7万人)、平均時給:前月比:+0.2%(2月:+0.2%)

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