FITS エコノミックレポート

米12月雇用統計について!

★米FRBが4日に公表した12月開催分のFOMC議事要旨で、ほとんどのFOMCメンバーは労働市場がFRBの目標である最大雇用、またはそれに達したと判断していることが明らかになった。このまま利上げせずに、失業率が過剰に低下した場合、先行きは急速なな利上げを強いられる可能性があると、多くのメンバーは懸念している。また、利上げが現在考えられているよりも速やかなペースになる可能性も示唆された。12月雇用統計では、米国の労働市場が最大雇用の水準にあることを再確認し、利上げ軌道の継続を後押しする可能性が予想されている。先行指標となるADP全米雇用統計の12月分は前月比+15.3万人と、増加幅は予想を若干下回り再び20万人を割り込んだ。労働市場が最大雇用に至っているなか、各月20万人の雇用増加は持続不可能と見られ、2017円の雇用の伸びは鈍化すると予想される。市場では、失業率が4.7%と11月4.6%から小幅上昇、非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人と、11月+17.8万人とほぼ同水準の伸びを予想している。もし、雇用のひっ迫で賃金の上昇が確認されると、2017年の速やかな利上げの可能性をより強める可能性が高い。11月の平均時給は前月比で▲0.1%と、過去最低を記録した2014年12月以降初めてのマイナスとなった。

 

◆12月雇用統計の先行指標

○12月ADP全米雇用報告:前月比+15.3万人(予想:+17.5万人、11月+21.6万人⇒+21.5万人)

 

○ISM製造業指数雇用:53.1(11月:52.9)

 

○ISM非製造業雇用:53.8(11月:58.2)

 

○NY連銀製造業景況雇用(現状):▲12.2(11月:▲10.9)、週平均就業時間:▲7.0(11月:▲10.9)

 

○フィラデルフィア連銀製造業景況指数雇用(現状):+6.4(11月:▲26.6)、週平均就業時間:+9.8(11月:+7.4)

 

○リッチモンド連銀製造業景況指数雇用(現状):▲1(11月:5)、週平均就業時間:12(11月:4)、賃金:19(11月:16)

 

◆市場予想:

失業率:4.7%(11月:4.6%)、非農業部門雇用者数:前月比+17.5万人(11月:+17.8万人)、民間部門雇用者数:前月比+17万人(11月:+15.6万人)、平均時給:前月比:+0.3%(11月:▲0.1%)

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ