★2020年1月2日からの米10年債金利(赤線)の動向とNY金先物(青線)、金標準先物(緑線)を比較してい見ると相場の転換点が分かる。
新型コロナウイルスのパンデミックで市場は過度なリスク回避の動きとなった。そのため、米10年債金利は下値模索の展開となったものの、8月4日の0.507%がボトムとなり、上げ下げを繰り返しながら上昇基調が継続している。一方で、日米の金先物価格は8月5-6日が高値となりその後は上値を切り下げつつ下落基調となっている。
現在の金市場では、米10年債金利の動向が大きく影響していることになる。
一方で、ブレイクイーブンインフレ率(BEI:黒破線)である期待インフレ率は、3月19日の0.50%がボトムとなりその後は上昇基調となっている。要するに先行きインフレ率が上昇基調になることを織り込みつつ上昇している。
そのため、将来インフレ率が上昇してくると、金はインフレヘッジによる買い材料となる。
米国内においてワクチンの普及がさらに進み、景気の正常化が進むようならインフレが加速する可能性もある。インフレ率の上昇で、マイナス金利下では通貨の価値が低下することを示す。そのため、金が買われる材料となる。
市場が米長期金利に注目しているうちは、金の重石となり上値追いにはなり難い。そのため、市場がインフレ率の上昇やマイナス金利を懸念し始めるまでは、押し目買いのスタンスとなる。
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