★白金標準先物の一目均衡表の日足では、転換線(赤線)と雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を抑えられていたが、1月20日に一気に雲上限を上抜ける展開になった。更に転換線と基準線(青線)が上向きになり上昇基調が強まっている。
一目均衡表での基準線は、相場そのものの基準であり、示す方向が相場の方向性を示し、相場の上昇には基準線の上昇が必要条件である。基準線の上昇が伴わない上昇は短命に終わる可能性が高いと言われている。そして、上昇相場の『押し目』では転換線が押し目の限界となる。
26期間遅行する遅行性(緑線)も雲の上限を上抜けした。しかし、横ばいになっており、上昇の勢いは鈍化している。
21年11月17日高値4,050円と21年12月16日安値3,285円のフィボナッチリトレースメントと白銀比率では、昨日は61.8%押しの3,758円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられた。そして、本日は白銀比率の70.7%押し3,826円がレジスタンスとして意識され、上値を抑えると上ヒゲを残して61.8%押しまで押し戻す展開になっている。
急速に上昇してきたことで、利益確定売りが強まり押し戻される展開になっている。ただ、基準線が上向きになっていることや、50%戻しを上回っていることもあり、上昇基調は継続している。
ロウソク足だけを見ると、長い上ヒゲを残して陰線になっていることで、上値の重さが意識されやすい。ただ、相場は上向きバイアスが残っていることから、直ぐに下落基調に戻ると判断するのは時期尚早となる。
相場の転換では、50%戻しとなる雲の上限を下抜け、基準線が横ばいから下向きに向かう動きになるようなら、再び下落基調となったと判断される。
そのため、現在は押し目狙い目線で相場を見ていきたい。
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